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社会保険労務士の業務の一つ就業規則作成
このブログは社労士受験生の勉強を応援するブログです。
ここでは社会保険労務士が日ごろどのようなことでお金を稼いでいるのか、社会で活躍しているのかを紹介します。
こんかいは就業規則の作成です。
社会保険労務士の仕事っていったい何するの?という疑問はまだ試験勉強を始める前の人なら当然にある疑問かもしれません。
しかし、この疑問は同じ士業である、行政書士や司法書士、弁理士の方からも聞かれたりします。
同じ士業の士業交流会等で名刺交換などをしても、最後にちらっと「で、社労士って何するのですか?」って聞いてきたりします。(本当です。)
さすがに税理士から質問されることはないですが、それくらい一般的に社会保険労務士の仕事は認知されてない現状があります。
ですからせめて受験を考えている人にはまず受験を始める前に社労士の業務を知っていただけたらと思います。
[alert-note] 関連する記事:障害年金専門社労士として稼ぐ[/alert-note]就業規則は労使間の紛争を未然に防ぐ大切なもの
社労士の立場からすると就業規則というのはとても重要だというのは重々承知の訳ですが、一般的に就業規則というのはどれほど認知度があるものなのでしょうか。
じつは就業規則というものの存在を知らないという経営者の方にときどき出会います。
わたしが会社で勤めていた時も当然ですが就業規則というものを知ってはいましたが、それほど重要だとも思わず有効活用したことはなかったです。
就業規則とは労働者からすると、会社が勝手に決めたルールですのでどうせ業務命令と同じだから、就業規則に書かれていないことも命令は聞かなきゃいけないんでしょ?くらいにしか考えていなかったと思います。
しかし、実際プロとして労使トラブルなどの問題を解決する立場になると、この就業規則というものがどれほど重要であるのかは理解できるものです。
この就業規則を知らない経営者というのは、ベンチャー企業や脱サラして会社をおこした経営者の方に多いです。
労働トラブルに見舞われてそれら書類が必要だったことを知り慌てふためくという現状が実際によくあります。
そのためそういう経営者こそ社会保険労務士は就業規則の重容性を経営者に伝えたいものです。
ではどうして、これを社会保険労務士が作成するのか経営者へのアピールするポイントを3つ語ってみたいと思います。
社労士に就業規則の作成を依頼すると有利な3つのポイント
1.本来就業規則の作成は弁護士と社労士だけの業務
就業規則は労働基準法第89条に定められている書類の作成となりますので、業務として作成できるのは弁護士か社会保険労務士だけです。
ときどきファイナンシャルプランナーの人や税理士の方が就業規則を作成しているのを見かけますがこれはとても怖いことです。
聞くところによると労働局から就業規則をダウンロードしたものを少し改変して作成しているとも聞きます。
もともと本業としていない人たちがどれだけ会社のルールの作成に携われるのか責任をもっているのかわかりません。
社労士ならそれら片手間で作成された就業規則などよりも本家本元が作った就業規則こそが会社や社長、従業員の生活までを守れるものだとアピールしたいものです。
2.優秀な弁護士は就業規則作成を業務としない
わたしの知り合いの弁護士さんから聞いた話ですが、就業規則の作成は弁護士事務所の中では新人弁護士さんの仕事だそうです。
実際そうだと思います。なぜなら、就業規則の作成は社会保険労務士にとってはここが稼ぎどころの一つとして張り切るものですが、弁護士さんからすると本業から少しはずれたものになります。
それに優秀な弁護士さんになればなるほど、国際的な舞台で活躍したり大きな案件や裁判での訴訟を扱うことを目指すものですから中小企業の就業規則の作成のために時間を割くことはあまりしないものです。
しかしながら、社会保険労務士なら違います。就業規則の作成に関してはまさに本業です。
会社の実情にあった社長とじっくり話し合ってこれからの会社の方針を定めながら作成していくことが出来るものとなります。
その点が、弁護士さんが作成した就業規則と社会保険労務士が作成した就業規則の違う点になります。
3.労務の現場を見てきているのは社労士
社会保険労務士が他のどの士業よりも優れている点はなんといっても会社の労務管理と労働トラブルの問題に強いということだと思います。
他のどの士業よりも会社の内部に入って人の問題と労働の問題を見てきているはずです。だからこそ、就業規則という会社のルール作りにも一役買うことができるのです。
また弁護士さんの仕事は労働トラブルが実際に起ってから仕事が発生するのに対して社会保険労務士は労使紛争の予防こそが仕事となります。
これを他の業務に例えるなら、病気になってから診てもらうのが医者であるとしたら病気にならないようにするのが管理栄養士とかトレーナーとかじゃないでしょうか。
実際に医者のほうが知名度は高いかもしれませんが、だれだって病気にはなりたくないですよね。
それだったら最初からそうならないように予防する影の立役者である人たちのほうも注目こそされないけど必要とされているのではないでしょうか。
社会保険労務士も同じです。実際に病気になる前に病気にならないよう予防することが目立った成果としてあげることはできないかもしれませんが、社会にとっては必要な存在だと思います。
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