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エピソード記憶から派生したストーリー暗記方法をご紹介
人がものごとを覚えている時の記憶の仕方には大きく分けると2つに分類されます。
一つはエピソード記憶でもう一つは意味記憶と呼ばれるものです。エピソード記憶に関しては以前のエントリー
“【勉強法】社労士試験勉強のちょっとした工夫で効果アップする3つの情報”
こちらでも少し触れましたが、もう一度突っ込んで確認してみましょう。
社労士業務を経験している人が択一で高得点を取りやすい理由
エピソード記憶というのは実際に自分が経験したことに関する記憶です。実際に経験した時にどういう状況だったのかどういう心境だったのかなど自分の経験したさまざまな環境の中でビジョンやイメージとして呼び起こされる記憶を指します。
対比される概念としての意味記憶は知識・情報・記号などといった客観的で普遍的な事実等を記憶することを指します。
楽しかった思い出や悲しいこと自分の経験したことなどはよく覚えいて振り返ることができると思いますが、一度暗記した知識や情報は意外と綺麗サッパリと忘れてしまいがちになるという経験はあるのではないでしょうか。
これはエピソード記憶のほうが意味記憶よりも記憶としては定着しやすいことを意味してます。
ですから、これから社労士の試験勉強をするあなたも出来る限りこのエピソード記憶にちなんで自分が実際に経験したことや出会った出来事などをフルに思い出しながら関連付けて、記憶していくことが暗記定着への近道です。
そして、社労士事務所などに勤めていたり、総務部などに所属して日頃から労働保険関係や社会保険関係に関しての業務に接している方は手続業務などを経験するというだけで社労士試験にアドバンテージがあると言えます。
では、社労士の事務手続きとは普段からあまり接したことのない人はどのように記憶を進めて行ったらよいのでしょうか。
社労士業務経験がない人はどうやってエピソード記憶を増やしていくか
そこで、 自分での経験がないのなら自分でストーリーを作ってしまって覚えることを紹介します。
たとえばここで過去問を見てみましょう。
平成19年労基
解雇予告手当(労働基準法第20条の規定に基づき、解雇の予告に代えて支払われる平均賃金をいう。以下同じ。)は、同法第11条の賃金ではない。
シンプルでとても簡単な問題です。
この問題を記号に変換して表したら
解雇予告手当 ≠ 賃金 ○ or ✕
となるでしょう。そして答えは?○ですよね。
これを記号を暗記する、意味記憶としてしっかり定着させることができるのなら、それはそれで良いと思います。
しかし、1か月後にもう一度思い出した時、あるいは試験本番で「あれ?解雇予告手当って○だったっけ✕だったっけ?」ってなったら目も当てられません。
つまり、意味記憶というのは過去問の論点であり、覚えるべき事項であるのですが、それがコアな部分であるため記憶に引っかかりにくいのです。
そこで記憶に引っかかりやすいようにするためにストーリーを使ったイメージ暗記を使うのです。
社労士勉強法の極意その2:ストーリー暗記法
解雇予告手当っていつ支払うのでしょう?
そうですよね、会社が社員に対して労働契約を一方的に破棄する場合に30日前に解雇を予告するのか30日分の平均賃金を支払うのですよね。
ここでストーリーをつくります。ブラック企業の社長がブラック社労士に相談します。
社長「もう我慢ならない解雇したい社員がいるどうしたらいい?」
社労士「30日前の予告か解雇予告手当として30日分の平均賃金を支払います。」
社長「顔も見たくないんだが、どっちがいいんだ?」
社労士「じゃあ解雇予告手当です。解雇される予定の社員は会社に30日も残しておくと変な証拠を集めたり、盗みを働くかもしれません。周りの従業員も気を使って社内の雰囲気が悪くなります。それに解雇予告手当は賃金じゃないので会社負担分の社会保険料を払わなくて済むのでそのぶん安くなります。」
こんな具合にストーリーにしてみるとどうでしょう?
越後屋と悪代官が「越後屋、おぬしも悪よのう」なんて雰囲気で話しているイメージでもいいかもしれません。
これで、1か月後でも試験本番でも解雇予告手当が賃金かどうかの問題にも、記憶が定着しているのでスムーズに思い出せるのではないでしょうか。
社労士勉強法ストーリー暗記のまとめとして
社労士業務を経験していないとこのようなストーリーはなかなか作りにくいかもしれません。
それにストーリーをいちいち作っている時間もないでしょう。
ここでわたしが強調したいのは常に社労士試験の勉強科目に関する情報はアンテナを張っていることが大切だということです。
アンテナを張っていたら思わぬ所であの問題のこれって実務ではこのように役立ってるんだ!みたいな情報と出くわします。
そこでストーリーやイメージとしてその問題を覚えていけば、意味記憶からストーリー記憶として定着しやすくなるのではないでしょうか。
そしてわたしも出来る限り、社労士試験の勉強にお役に立てるため過去問に合わせた実務情報などをこれからも提供して行きたいと思います。
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