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社労士試験は難易度高くなり、このまま難化するのか
平成25年度の社会保険労務士試験も本日の合格発表が終わり一段落しました。
今回の社労士本試験は、選択式で難問奇問が出題されるなど多くの受験生を戸惑わせる出題傾向でした。
今回のように難問奇問のため解答率が悪いという結果が出る年は救済措置が取られることによって調整されるであろうと予測されていました。
確かに予想通り選択式で救済科目が多くありましたが、しかし、それよりも目を引いたのが合格率は5.4%と近年まれに見る合格率の低い結果です。
今回の難易度と合格率の低さは何を物語っているのか
上の表を見ていただいたらわかりますように、社会保険労務士試験はここ数年受験者数が微減しています。
しかし、試験の合格者数と合格率は例年それほど変わらず7%台から8%台で推移しておりました。
それが今年の試験は選択式で難問が出題され救済措置が取られることになりながらも合格率自体までも低くなっております。
また、合格率ではなく、合格者数に目を転じてください。ここ数年合格者数は減少していますが、今年の試験は明らかに、あるいは意図的に2666人と低い数字となっております。
選択式の正解率が少なく調整が入っているにもかかわらず、合格者数を増やすことも維持する調整もせずに少なくしているということは、合格者数を少ないレベルで維持しようとする意思を感じられます。
社労士の登録者数の増加
この合格者数の減少が何を意味しているのかを考えてみたいと思います。
これはあくまでも個人的見解に過ぎませんが、社会保険労務士の登録者数の最近の急激な増加が影響をしているのではないかと思われます。
現在、社会保険労務士の登録者数はだいたい3万6千人ほど(勤務登録含む)います。実はこの登録者数ですがここ10年で1万人増えています。
社会保険労務士の制度ができ、その歴史は45年になります。そのうちここ10年での1万人の増加は急増していると言えると思います。
そのため全国社会保険労務士会連合会が近年登録者数の急増に対してストップをかけようとしているのではないのかなと推測しています。
つまり、この平成25年度の社会保険労務士試験は非常に難化しましたが、合格者数は今後も増加すること無く、この傾向は今後も続くであろうと予測されます。
ただ、これはあくまでも個人的見解と予測に過ぎません。また社会保険労務士試験は合格基準があらかじめ設定されていて選択式の救済措置による合格者数の調整が前提の試験ではないということもあり試験の難化が常態化するとは言い切れないことも事実です。
歯切れの悪いものになりましたが、今後、社会保険労務士試験が難化しようとも社会保険労務士になるには合格しなければなりません。合格のための努力を続けるしかありません。
社労士試験の出題者に要望が許されるならば、選択式に難問を出して合格者数を調整するような受験生にとって不満の残る試験ではなく、努力した受験生は必ず報われるような公平な試験を作成してもらいたいと願うばかりです。
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