開業社労士が今後生き残りをかけた経営を考える上でのいくつかの覚え書き

これからの開業社労士が目指す経営戦略

社労士になると、勉強会や研修会に誘われることがとても多いです。いろいろな所で勉強会が開かれていて常に新しい刺激を受けると同時にみなさんがんばっているなと、あらためて気を入れなおそうとやる気になります。

参加されている社労士はさまざまで、10年以上社労士事務所を経営されているベテラン社労士や、父親が社労士で事務所のあとを継いだという2代目社労士の方たちがいます。そして、わたしのように個人事務所を開業している社労士、まだ開業してベテランと呼ばれるまでには行かない社労士もいます。

当然ですが、両者には目指しているものや悩みや障害が全く違うレベルなんだなと気付かされます。ベテラン社労士の方はもう事務所の運営も軌道に乗り十分に安定した経営をされているように見えながら、まだまだ改善と改革、新しいものを模索していてちょっと次元の違う悩みやビジョンをもっておられます。

今回は覚え書き程度に年商数千万円以上の事務所になった時に次に目指すものを書いておきたいと思います。

これからの社労士は大規模事務所を目指す。

日本にある会社の99%は中小企業です。個人事務所を開業している社労士が取引する顧客も100人以下の事業所がメインであって、そのうちのほとんどが小規模事業所ではないでしょうか。

しかし、ベテラン社労士事務所になると違います。大企業や300人以上や更に上の企業との労務管理分野のアウトソーシングを目指していきます。このレベルになると、事務所の所長はプレイヤーとして活躍するのではなく、経営者としてのマネジメントにシフトしていくことを考えているみたいです。

ちなみに、大規模事務所を目指しながら法人化を求めるかとなると話は違うようです。法人化ですと2人以上で連帯責任になることにあまりメリットを感じない様子で、第8次社労士法改正に1人法人というのがありますが、法人化するなら1人法人として法人化したいという方が多いのではないかと思います。

これからの社労士事務所は多角経営を目指す。

社労士の基本業務といえば、社会保険労働保険関係の労務管理手続きの書類作成提出代行と法改正や助成金と言ったものが挙げられます。

しかし、先輩社労士の皆さまがよく口にされるのが、「社労士の仕事はこれからいつまでもあると考えていてはいけない。」です。

これはもちろん、社労士業務が衰退するという悲観的な意味で言っているのではありません。やはり生き残っていく社労士というのは常に時代の流れや顧客のニーズに対して敏感で労務管理分野で何が求められているのかを考えています。

その時に、多角化というのが一つのキーワードになるのではないかと思われます。

この多角化に関しては駆け出し社労士にも一つのチェックポイントで全ての方面に手を出すことは難しいかもしれませんが、ゲリラ的に、あるいはランチェスターのマーケティング戦略的に対応できるのではないかと思われます。

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