社労士合格後の開業準備のための勉強とおすすめ書籍【労働トラブル編】

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社労士は合格後の勉強のほうが大変だという事実

社労士は試験勉強よりも合格したあとの勉強のほうが大変だということは、受験生の方も一度は耳にしたことがあると思います。

そのため、開業したての社労士の中には専門特化型に切り替えて、ある特定分野に長けた社労士を目指すという人も多くいます。

しかし、どんな分野に専門特化しようとも、自分の専門以外のことで質問を受けたのなら、やはり国家資格を持った法律家の端くれである以上、プロとして対応したいものです。

今回は、合格したけど、今すぐの開業登録はまだ考えていないけれど、頭が錆びつかないうちに勉強しておきたい方のために労働問題に強くなるためにおすすめの書籍などをご紹介したます。

本格的な労働法の本を一冊用意したほうが良い

労働トラブルや労使紛争は社労士会が第8次社労士法改正を視野に力を入れている分野です。

現在自民党による有識者会議などで解雇規制の緩和や解雇の明確なルール化等が取り上げられ、ブラック企業の企業名の公表なども参院選のテーマの一つにするとも言われています。

そのためにも、労働法に関しては抜かりなくしっかり勉強しておき、労働問題なら社会保険労務士に頼むしか無いと言われるようにしておきたいものです。

そこで今回、わたしがおすすめする労働法の書籍は水町勇一郎先生の労働法第4版です。

労働法 第4版
水町 勇一郎
有斐閣 2012-04-04
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水町勇一郎先生のこちらの御著書はわかりやすく明快で労働法に関して網羅されています。

社会保険労務士試験の受験者の中には、労働基準法を試験で初めて勉強したという人も多いと思います。そのような人が労働法というものに関して基礎的な部分からしっかりと身につけるには最適な本だと思います。

また紛争解決手続代理業務試験を考えていてその前段階で、勉強したいという方には同じ水町先生の事例演習労働法なんかもお勧めいたします。

事例演習労働法 第2版 事例演習労働法 第2版
水町 勇一郎
有斐閣 2011-03-14
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社労士の実務に適した労働トラブル等の書籍

もっと手っ取り早く、もっと簡単に社会保険労務士の実務に沿ったかたちで労働トラブル関連を勉強したいという方には同じ社会保険労務士である、井寄奈美先生のこちらの本がお勧めです。

トラブルにならない 社員の正しい辞めさせ方・給料の下げ方 トラブルにならない 社員の正しい辞めさせ方・給料の下げ方
井寄 奈美
日本実業出版社 2009-12-19
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こちらの「トラブルにならない社員の正しい辞めさせ方給料の下げ方」は社労士仲間の間でも好評で、多くの社労士が参考にしている本です。

しかし、ご注意いただきたいのが、最近では先にもあげたように自民党が解雇規制緩和に乗じて若者を使い捨てにする企業をブラック企業として企業名を公表することを考えています。

このため、ブラック企業という言葉が流行語になりつつあると同時に、ブラック士業なる言葉まで生み出されているようです。

このブラック士業とはブラック企業に合法的に解雇させるためにあの手この手を忠告する社労士などが当てはまるそうです。

そのような不名誉なレッテルを貼られないためにも日頃から労働トラブル無き明るい職場作りのために労務管理をしっかりと見て行きたいものです。

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