社労士業界の暗黙のルールの嘘本当?開業前の新人社労士必見の業界の噂を検証する。

社労士業界の暗黙のルールは本当に存在するのか

どんな業界にだってそれなりに暗黙のルールというものが存在します。もちろん暗黙のルールなので明確なルールとは違い、本当にそうなの?と聞かれるとどこにも根拠となるものが存在しないというやっかいなものです。

では、社会保険労務士業界にもその暗黙のルールというものはあるのでしょうか?今回は社会保険労務士開業予定の新人の方向けの社労士業界にある暗黙のルールの虚実を検証してみたいと思います。

検証その1:開業したら支部長に挨拶に行かないと不都合なことがある

開業して支部長に挨拶に行くべきか、あるいは地元の大きな社労士事務所に開業挨拶に行くべきかということ考える人もいると思います。

例えば、ある業界団体が地方で興業をやろうとする時に地元の有力団体に必ず挨拶に行かないと不都合なことが起こったりするということはよく聞くと思います。

それでは新人社会保険労務士が実際に開業するにあたって、その地元の支部長や有力な社会保険労務士に挨拶することは必要なのでしょうか?開業の挨拶をしないと後々不利益なことや仲間はずれみたいなことが起こるのでしょうか?

答えは、NO

 

だと思う。

「だと思う」などと付け加えて、NOとは断言しづらいのがハガユイですが、あくまでも都会にある社会保険労務士の支部会ではこのようなことは一切ないと思います。

ただ、挨拶というのはとても大切なことで、開業して今まで地元で活躍している先輩社労士がいるのでしたら、その社労士に挨拶に行くということはとても大切なことだと思います。

また、名前を覚えてもらいやすくなりますから、何かあった時に、思い出してもらって声をかけていただけることもあります。もちろんそのような事だけが目当てで挨拶に行くものではないのですが、行ったほうがいいのか行かないほうがいいのかと聞かれましたら、行ったほうが良いですよとお答えします。

あと、先ほど「だと思う」と付け加えた理由に地方の社会保険労務士会の支部では暗黙のルールが有るらしいという噂を聞きましたのでそれは次で説明します。

検証その2:社労士が既についてる顧問先に営業をしてはいけない

既に社会保険労務士が付いている企業さんのところへ新人社会保険労務士が営業してもいいのか?

そういうことに躊躇している新人社会保険労務士さんがおおくみえます。既に先輩社会保険労務士が顧問契約をしているところに割り込んで営業をすることに関して、10年位前までは禁止されていたという話を聞いたことがありますが、本当にそうだったのかは知りません。

しかし、少なくとも現在は営業の自由が優先されて、顧問先の企業の自由な意思でもってどこの社会保険労務士と顧問契約をするのか選択できるというのが結論です。

つまり、たとえどこか他の社会保険労務士が既に顧問契約をしていても、新人社労士がもっと優れたサービスを提案して自分と契約してもらうことも問題では無いということです。

しかし、これも話しによるとおおむね都会の社会保険労務士に許されることであって、地方の社会保険労務士業界では暗黙のルールとして禁止されているという話も聞きます。

実際に地方で社会保険労務士として開業していたけど、そのようなシガラミや先輩社労士からの恫喝などが嫌で都会に移り住んで開業して大成功をおさめている社労士の先生はたくさんいます。

その先生によると地方は顧客となる中小企業が少なく古株の社会保険労務士がほとんど独占していてその縄張りに入ろうものならいろいろと文句を言われるとのことです。

たしかに、既に社労士と顧問契約をしている企業に対してえげつないような品位を欠くような社会保険労務士の営業でしたらそれは問題だと思います。

しかし、常識の範囲内の営業で、サービスの向上と競争に向けた営業でしたらそれは社会保険労務士業界のお互いの切磋琢磨にも必要なものだと思います。

営業の自由をどこまで許すのか、それがある程度最低限のマナーとして必要となることだと思います。

検証その3:社会保険労務士の政治連盟に加入しないと不利益になる

これは結論から言うと社会保険労務士の政治連盟に加入しないと不利益になることは無いです。

政治連盟加入に関しては以前にも記事で書きましたので詳しくはそちらを参考にしていただけたらと思います。

社会保険労務士の政治連盟には加入したほうがいいのか?|社労士勉強応援ブログ

これを政治連盟に加入しないと不利益にならないということは、加入しても個人的なメリットは無いということでもあります。

というのは、実体験としても言えます。ちなみにわたしは政治連盟に加入しています。

そして平成25年度の社会保険労務士試験の試験監督に立候補しましたが厳正な抽選でハズレました。しかし、政治連盟に加入していない知人は試験監督員になっていました。これだけでも政治連盟に加入が、社労士の行事で優先されるか否かの判断では利用されないことがわかります。

ですが、ここでわたしは政治連盟に加入する必要が無いと言っているのではありません。上で紹介した記事を読んでもらってもわかるように政治連盟には加入したほうが良いと考えています。

だからといって政治連盟の加入が何らかの個人的メリットが有るとかそういうことは期待してはいけないというだけです。

以上、見てきました。社会保険労務士業界の暗黙のルールはあるのか無いのかについて、答えとしては暗黙のルールなどはおおよそ無い。が正解だと思います。

ただし、一部の地方ではまだ、営業に関してはそれなりのマナーに厳しいところが存在するというのが現状だと思いまが、これから開業を考えている新人の社会保険労務士の皆さんは心置きなくドンドン営業に力を入れていってもらいたいと思います。

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