社労士試験対策は過去問重視の勉強で大丈夫か

社労士合格発表

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「社労士試験は過去問だけやってたら合格できる時代は終わった。」

この言葉、社労士受験を考えている方なら一度は聞いたことあるでしょう。実はこの言葉には2つの解釈が含まれていると思います。

一つは最近の社労士試験の難化傾向です。試験のために過去問を5回もまわしたのに、不合格になった人などが口にするのではないでしょうか。

もう一つはかなり古い社労士試験を知っている人の発言です。

実は最近の5年過去問や7年過去問から勉強されている方は知らないかもしれませんが、15年くらい前の過去問を見ると「これが本当に社労士試験だったの?」っていうくらい簡単な選択肢でできています。

知人が20年過去問などを持っていたら見せてもらうといいと思います。最近の試験内容とは比べ物にならないくらいシンプルな出題と同じ問題が例年繰り返されています。それを見たら

「そりゃ過去問だけをやってたら合格できるわ」と言いたくなるくらいシンプルです。

過去問こそ重要、国家試験は過去問に始まり過去問に終わる。

では実際のところどうでしょう、社労士試験は過去問だけやっていても合格できない試験になったのでしょうか。

いいえ、それは違います。

基本的な考え方として、国家試験の受験を考える時に一番大切なのは過去問となります。

なぜなら試験は毎年行われます。その試験の難易度が年度ごとにばらつきがあると不公平となり、合格者の水準がが保てなくなります。

そのため試験の難易度をある程度まで一定にするため過去問を基準とした試験問題が作成されます。

社会保険労務士試験も例外でなく、試験問題は過去問の論点把握が中心となって出題されます。

各予備校が予想問題や答練で問題を作成したり、市販のテキストに書かれている予想問題なども過去問を基準として作成されていると考えて間違いありません。

過去問だけで他は必要ないのか?

社労士試験の3種の神器は、そうです、「テキスト、過去問、法改正」です。

法改正は過去問にはない分野です。社会保険労務士試験の科目は非常に範囲が広く、そして法律も改正されやすいです。

そのため社労士試験でも狙われやすい分野であり、最新の法改正だけでなく、2、3年前の法改正も視野に入れて勉強することが必要とされます。

また、一般常識などでも時事的な白書からの出題がされる傾向にあり対策が必要となります。

この辺りが社労士試験は過去問だけやっていたら合格できる試験ではなくなったということではないかと思われます。

4 Comments

りゅうやん

そうです!こういう答えを一番聞きたかったのです。
自分、過去問アンチ主義です。
5年6年なんて言わず10年以上前の過去問(択一だけだけど)
もしっかり見てまっせ!それに地元によく社労士の先生も来るので
その方の意見も参考にさせていただいてます!

この自分が
「最近の問題は過去問からなんかでねーよ」ってネット上で否定すると
過去問崇拝(っていうか過去問中毒講師)は「そりゃそのままじゃでない」
だの挙句は「おまえはおかしい」などと真っ向から否定してかかってきます。
「じゃあそのままってどのくらいの割合で出ればそのままなの?」って
言えば「おめえとは話もしたくねえ」とばっくれる…。

先生のように大体の過去問から出る割合をきっちり書いてくだされば
助かります。推定で過去問:法改正:その他=3:2:2って感じでしょうか?
中にはO原みたいな過去問全否定な予備校もありますが…。

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kikusan

コメントありがとうございます。
そうですね、第45回の社労士試験も過去問だけでは通用しない試験になりつつあると思います。
しかし、過去問の割合が2割や3割になろうともその問題は絶対落とせないという意味では過去問の重要性は今後も変わらないのではないのかなと思います。

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きりん321

今年合格しました

過去問は毎年少なくなっているのではないかと思います

社労士の怖いところは選択で勉強をおろそかにしていたところがでることです

基本書に乗っていることでもできなくて救済と叫ぶ人がいます

それはただ単に勉強不足でしかないと思います

返信する
kikusan

きりん321さま
コメントありがとうございます。
合格率5.4%と厳しい試験のなか合格おめでとうございます。
選択式はほんとうに怖いですよね、過去の選択式の救済で、どうしてこの科目が救済になるの?という年度が何度もありますから、基本ができていなくても救済と願う人が出てくるのかもしれませんね。

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